novelD
□★★secretary★★
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朝の朝礼……若き社長の後ろに控えるのは白くて細い秘書。二人は男女の関係と専らの噂が立っていた
実際、二人は恋愛関係にある……だが……
【secretary】
朝礼を終え、社長であるラビはいつもの笑顔で言う。
「と、言うわけさ。じゃ今日はこれで終わり」
そう言って去っていくラビの後ろには必ず秘書がついていた。まだ若いラビは社内でも人気が高い。
「社長素敵〜」
「ホント。でもあの秘書のアレンさんとデキてるんでしょ?」
「でもカッコいい〜」
そんな会話が飛び交う中、ラビとアレンはエレベーターに乗り社長室に入っていく。二人になり、ラビは自分のゆったりした椅子に座る。そしてその横にアレンは立った。
「で、今日のスケジュールですが……」
「……え〜、めんどくさいさぁ……」
「……」
べた〜と机に寝転び、チラリとアレンを見るとアレンは冷ややかな表情を浮かべた。
「……何言っているんですか…貴方は社長ですよ」
「えー、でもアレンと二人でいれないのが寂しいさぁ…」
「……あのね…」
はぁ、とため息をつくアレンをニヤニヤして見るラビ。
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