novelD

□dance again
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今日はこの国の王子様の誕生日


この誕生日に催される舞踏会で王子様のフィアンセを決めるとあって、誰もが参加出来る事になった舞踏会

けど必ずしも誰もが行けるとは限らなかった……






【dance again】






お城の周りはたくさんの花火があがり、華やかに舞踏会が行われていた。それをアレンはぼんやり見て、ふぅとため息をついた。

「どうしました?アレンくん」

「ミランダさん……」

アレンは後ろから声をかけられ振り向いた先にいるミランダを見る。大人の女性らしく体のラインが綺麗で、アレンはいつかミランダみたいになりたいと思っていた。

ミランダはゆっくりアレンに近付き、アレンの視線の先にあるお城を見る。

「行きたいのかしら?アレンくん」

「………いえ…」

ミランダから顔を反らすアレンにミランダは少し寂しそうな表情を浮かべた。そしてアレンの肩を叩く。

「大丈夫ですよ。今日は誰もが行ける舞踏会ですから。それにアレンくんは…」

「でも!」

ミランダの声を遮り、アレンは切ない表情を浮かべてミランダを見つめた。

「……この体じゃ……行けない……」

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