novelA

□the moon
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君といられる、そんな当たり前な時間


けど本当は当たり前ではない事はわかっていた


だから君といられる時は君とだけいたいのだ、と











【the moon】










長期任務を終え、ラビは久しぶりに恋人の部屋にいた。久しぶりに恋人に出逢えてようやく帰ってきたと実感する。

ラビはゴロンと恋人のベッドに寝転がり、ぼんやりと窓を見た。そこには闇を照らす月が浮かんでいて、その月は満月であるとラビは知る。月の美しさに見とれていると、その神秘的な空間を現実に戻す音がラビの耳に入ってきた。

ラビは音のする方を見つめると、豪快に扉が開き愛しい恋人が入ってきた。だがその両手にはたくさんの食べ物…ラビは体を起こして恋人に声をかける。

「また随分大量さね、アレン」

「うぅ…ラビ、手伝って下さいよ」

部屋にあるテーブルに置こうとするがよく見えないようで、そんな困っているアレンにくすりと笑いながらラビは立ち上がりアレンの元にやってきた。そして持っていたトレイをテーブルにおろす。

「アレン、これなんさ?」

二人で飲む飲み物とは別にある、丸くて白い物体。

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