novelA
□violate
1ページ/7ページ
ラビの行動にはいつも戸惑うばかり……
好きだから過剰に反応してしまうけどそれも愛情の裏返しですよ
【violate】
「ラビの馬鹿!」
そう言って吹っ飛ぶラビ……怒りに任せてつい手が出てしまう。悪いと思ってるけど……ラビだって悪い!だから僕はキレてラビを殴っていた……
「ひ……酷いさぁ、アレン〜」
…そんな情けない声出しても知りません。僕は床に伏せているラビを放っておいて食堂を出る。食べ損なったデザートが勿体ないなあ……
ちょっと気持ちを落ち着かせようと談話室でお茶していたら、いつしかリナリーがいた。
「ご一緒してもいいかしら?アレンくん」
「はい、どうぞ」
にっこり笑うリナリーに僕も笑う。そしてリナリーに紅茶を淹れるとリナリーは美味しそうに飲んでくれた。
「…ね?アレンくん」
「何ですか?」
改まって僕を見るリナリー。どうしたんだろ…そう思っていたらリナリー、いきなり
「ラビの事嫌い?」
って言ってきた。嫌いなわけないですよ……素直に言うと、リナリーはまたにっこり笑って僕に言う。
.