novelA
□fable
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いつもは恥ずかしがり屋な君
だからたまに大胆な事をされるとこちらとしては抑えられないんさ
【fable】
夕食を終えてやってきたのはアレンの部屋。けど部屋の主はいない……アレンはまだ食べていた。いつもは待つんだが、何故かリナリーと意気投合してしまい中々おしゃべりが終わりそうにない。だから仕方なく一人でアレンの部屋にいた。
「それにしても遅いさあ、アレン……」
アレンのベッドにゴロンと寝転んでアレンを待つ。本でも読もうかと思ったが一度読み出すと止まらないから……せっかく今日は二人でいられるのに、寂しいさ。
ただぼんやり寝転んでいると、食後なせいか眠くなってきた。ふぁ〜、と欠伸をして目を瞑った。アレンの事でも考えていれば寝ないかな、そんな甘い考えは脆くも崩れ去り……俺はウトウトと浅い眠りについていた。
どれだけたっただろう。カチャリと音がした。俺は瞳を開けるのが面倒くさくなりそのままでいると、遠くから声が聞こえてきた。それはもちろん……
「ラビ?寝てしまったのですか?」
と言って近付いてくるアレン。さっきまでは寝てたけど、なんかこのままでいようかな…
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