novelA

□costume pray
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目の前にある一組の服

それを見てラビは盛大なため息をついたのだった……



【costume pray】








ラビはベッドに置いた服を手にとり、それを広げた。それはプリーツのミニスカートと襟の広いセーラー服。ラビがなぜそんな物を持っているかといえば……


『最近アレンくん、僕のリナリーと仲がよすぎやしないかい?これでアレンくんとリナリーを引き離してくれ』


というコムイの訳のわからない嫉妬から作られた服であった。確かにリナリーとアレンは仲良しだがコムイが気にする程の仲ではない。大体アレンはラビの恋人だから……

「いや、確かに俺もアレンが着たら似合いそうだとは思うが……どーやって着せるんさ……」

あのプライドの高いアレンがセーラー服(しかもミニスカ)を着るなんて想像もつかない。ラビは再び服を見てため息をついたのだった……







いろいろ悩んで、埒があかないと思ったラビはとりあえずアレンを探しに食堂に向かった。この時間ならいるだろう、そう思って……



予想通りアレンはいた。だが一人ではない、リナリーといたのだ。ラビは二人が楽しそうにしているのを見て微笑ましいな…と思った。

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