novelA
□restriction
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常に一緒にいられないから、だから一緒にいる時は俺だけを見て欲しい
だから俺といる時は俺だけを見て?
【restriction】
今日、俺もアレンも任務がない。一緒に食事をして、二人っきりで過ごす……はずだったのに……
「ふふ」
アレンは――
「駄目だよ、ティム」
俺を差し置いてティムキャンピーと遊んでいた。ティムはアレンの回りを飛びながら擦り寄り、アレンもそれが嬉しいのか終始笑っていた。
けどな……いまそんな風に笑うなよ
お前の恋人は俺だろ?
俺といるなら俺だけを見ろよな
……ティム相手に、狭いな、俺……けど、抑えられないんさ。今まで抑えつけていた分、アレンといたいという独占欲が俺を支配する。俺を見て、俺だけに笑ってくれたらそれだけでいい。そんな事ばかりが頭を過る
……駄目だ。それを言ったらアレンの重荷になる。アレンにはずっと笑っていて欲しい……こんなちっぽけな願いなのに、難しいんだよな……
なんて思っていたらいきなりアレンの笑い声が響いてきた。
「ティムぅ!くすぐったいよ〜」
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