novelA

□restriction
1ページ/8ページ


常に一緒にいられないから、だから一緒にいる時は俺だけを見て欲しい


だから俺といる時は俺だけを見て?





【restriction】







今日、俺もアレンも任務がない。一緒に食事をして、二人っきりで過ごす……はずだったのに……

「ふふ」

アレンは――










「駄目だよ、ティム」

俺を差し置いてティムキャンピーと遊んでいた。ティムはアレンの回りを飛びながら擦り寄り、アレンもそれが嬉しいのか終始笑っていた。

けどな……いまそんな風に笑うなよ


お前の恋人は俺だろ?


俺といるなら俺だけを見ろよな











……ティム相手に、狭いな、俺……けど、抑えられないんさ。今まで抑えつけていた分、アレンといたいという独占欲が俺を支配する。俺を見て、俺だけに笑ってくれたらそれだけでいい。そんな事ばかりが頭を過る




……駄目だ。それを言ったらアレンの重荷になる。アレンにはずっと笑っていて欲しい……こんなちっぽけな願いなのに、難しいんだよな……







なんて思っていたらいきなりアレンの笑い声が響いてきた。

「ティムぅ!くすぐったいよ〜」

.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ