novelA
□Equality
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僕と貴方は愛しあっているから
だから対等でないと不公平だと思う
けど貴方と対等でいられない僕は……
【Equality】
僕は悩んでいた。ただぼんやりと……そんな僕に気付いたのは――
「どうしたの?アレンくん」
「……リナリー…」
リナリーだった。いつもリナリーにはラビの事を相談して、今ではとても感謝している。今日もラビの事で悩んでいるとリナリーにはバレたみたい。
「ラビの事?」
「……はい……」
「何かあったの?」
何か……特にラビが何かしたわけではない。ただ僕が勝手に悩んでいるだけ……
「……何もないですよ。ただ……」
「ただ?」
「……いつもラビは所構わず『好き』って言ってくれるのですが……僕には出来なくて……」
「……無理しなくても大丈夫よ?ラビはわかってくれてると思うわ」
「……そうでしょうか」
「そうよ」
にっこり笑うリナリーにアレンは少しだけホッとしてリナリーを見る。
「……リナリーにそう言われると安心します」
「そう?嬉しいわ」
優しく微笑むリナリーにアレンも笑った。
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