novelA
□have fun
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君はいつも素直だから
だからついからかってしまう
けどこんな事をするのは君だけだから
わかって欲しい
【have fun】
「アレンちゃん」
ラビの発した言葉に全員が止まる。
「え?」
「ま…」
「…あ?」
見つめられたラビは何かした?という顔。そんなラビに先ずはアレンが反応した。
「僕は男です!ラビの馬鹿ぁ!」
バチン…ラビの頬を叩いて走って談話室を出ていくアレン。それを見てリナリーが頭に怒りマークを出しながらイノセンスを発動していた。殴られたラビはリナリーにあたふたする。
「りりりりリナリー?」
「……アレンくん泣かせたわね…」
「いっ!」
「反省しなさぁい!」
バキッ鈍い音を立てて蹴られるラビ。天井にぶつかりそのまま垂直に落ちてくる。
「ぅぅう…なしてさぁ」
わかっていないラビにソファーに座りながら神田が呟いた。
「モヤシに『ちゃん』付けしたからだろ…」
呆れた顔をする神田にラビは首をかしげた。
「なんでさ?ユウ……アレンは可愛いんだから『ちゃん』付けしてもおかしくないさ」
「………阿呆だろう、テメェは……」
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