novel②
□優しい時間を……
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貴方にとって僕はどれだけ大切なのですか
僕は貴方が大切なのに…
【優しい時間を…】
ペラ…
ラビはアレンのベッドの上で本を読んでいた。ラビが本を読むのはいつもだが、アレンには自分を見てもらえないジレンマに襲われる。ラビはそれに気付いているが何も言わずにアレンの反応を楽しんだ。
「……ラビ…」
『……あ、呼んでる』
遠くでアレンの声は認識しているラビ。だが本の面白さとアレンの態度が可愛くてラビはあえて無視をした。
「……ラビ…あの…ね」
『……聞こえてないさ、そんなんじゃ』
心で呟くラビ。次第に不安になってきたアレンがツンツンラビの服をつつく。それでもラビは無反応だった。
『……行動が可愛いさアレン。でももっと強引にしなきゃ』
ツンツンつつくのも可愛いな……と、本人が聞いたら恥ずかしがる事を平気で考えていた。
「…………ラ…」
声が更に小さくなる。きっと反応がない事に寂しくなってるのだろう……ラビは心で笑いながら本のページをめくった。
本当に聞こえなくなり、ラビはつい本に意識を取られる。数ページ開いて、不意にラビは頭をあげた。
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