novelB


□Collision
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気持ちが同じだから


だから時々衝突する


けどそれを乗り越えればもっと気持ちは重なると思っていた








【Collision】






カツカツと静かな廊下に響くのはアレンのブーツ。アレンはいつものように笑顔でいた。その隣にはリナリーが不安そうな表情を浮かべアレンを見る。その表情にアレンは一度止まりリナリーを見つめた。

「……どうしました?リナリー」

「…え?」

アレンの言葉にリナリーはきょとんとしてアレンを見る。

「……先ほどから浮かない顔してますよ?」

ニコニコするアレンにリナリーは眉毛を潜めた。何故なら………アレンの表情は先ほどから笑顔、それも作られた笑顔……

「………ううん」

何でもないわよ、そう言うリナリーにアレンはそうですか、と返す。そして二人は再び歩き出した。相変わらず無言の二人にリナリーは心の中で呟く。


『………早くアレンくんの所にやって来なさいよ、ラビ』


心の中で呟いてつい5分前に見た光景を思い出していた………








任務から帰って来たアレンとリナリーはいつものように報告書を出すためコムイの元に向かっていた。



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