novelB
□、equal
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貴方と僕は何時でも一緒でいたい
だから貴方にはつい、酷い事を言ってしまう………
【、equal】
ムカムカ……アレンは口に大量の食べ物を含みながら、その心中は穏やかではなかった。原因は目の前にいるラビ………
「うぉ、うめぇさ!」
ニコニコしながらラビはスープをすする。そのスープはジェリーが特別に作った物で……アレンはそれが欲しかった。だが、病人用だから……という理由でそのスープはアレンではなく、ラビの元にあった。
もちろん、アレンには他にも魅力的な食事が与えられアレンはその質と量に満足はしている。だが……やはり一番欲しい物がない事に完全な満足はしていなかった。
パクパクと食べるラビにイライラが募るアレン。そして、つい口に出してしまう。
「………それだけ食べられれるなら、もう病人扱いなんかしなくてもいいのではないですか」
「んあ?」
刺々しい言葉にラビは不思議そうにアレンを見る。その表情にアレンは更にイライラを募らせた。
「……何でもありません」
「……何怒ってるさ」
「………別に」
ツンとしながら食事をとるアレンにラビはカチンとする。
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