novel@

□愛しい君へ
2ページ/15ページ

「貴方が一体何の用ですか…」

「つれないねぇ、アレン」

ティキは逃げようとするアレンの腕を取る。

「!っつ、離せっ」

「嫌」

クスクス笑いながら、ティキはアレンを抱き締めた。

「ちょっ…やあ…」

抵抗するアレンにティキは妖艶な笑みを溢した。そして…

「わあっ!」

一瞬のうちに抱きかかえられ、アレンはティキにお姫さまだっこされていた。

「や、離して!」

「嫌。」

クスリ、とティキが笑う。アレンはそのままの状態で暴れだした。

「離せ、ティキ」

「嫌だってーの。アレンは我が儘だな」

「なっ!」

ティキの顔が近付いたと思うと、アレンの頬にキスを落とした。

「うん、いい感度」

「な、なな…」

かあっ、となりアレンはティキの胸板をドンドンと叩く。

「いやあ、変態ぃ!」

「変態って…傷つくなあ、アレン。」

「ぼ、僕にキ、キスなんて…変態でしょうが!」

「そう?アレンにならキスしたいって奴たくさんいそうだけど?」

そう言って再び顔を近付けるティキ。

「!」

「じゃあ、さ。本来の目的を言うよ、アレン



俺と一緒にノアにおいで。可愛がってあげるよ」

.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ