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□愛しい君へ
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「貴方が一体何の用ですか…」
「つれないねぇ、アレン」
ティキは逃げようとするアレンの腕を取る。
「!っつ、離せっ」
「嫌」
クスクス笑いながら、ティキはアレンを抱き締めた。
「ちょっ…やあ…」
抵抗するアレンにティキは妖艶な笑みを溢した。そして…
「わあっ!」
一瞬のうちに抱きかかえられ、アレンはティキにお姫さまだっこされていた。
「や、離して!」
「嫌。」
クスリ、とティキが笑う。アレンはそのままの状態で暴れだした。
「離せ、ティキ」
「嫌だってーの。アレンは我が儘だな」
「なっ!」
ティキの顔が近付いたと思うと、アレンの頬にキスを落とした。
「うん、いい感度」
「な、なな…」
かあっ、となりアレンはティキの胸板をドンドンと叩く。
「いやあ、変態ぃ!」
「変態って…傷つくなあ、アレン。」
「ぼ、僕にキ、キスなんて…変態でしょうが!」
「そう?アレンにならキスしたいって奴たくさんいそうだけど?」
そう言って再び顔を近付けるティキ。
「!」
「じゃあ、さ。本来の目的を言うよ、アレン
俺と一緒にノアにおいで。可愛がってあげるよ」
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