novelA
□いまそこにあるもの
2ページ/9ページ
「今朝はどこにいた」
「あ?何言ってるんさ…今朝ってより俺はさっき任務から帰ってきたんさ。ユウもそれは知ってるだろ」
「……」
な、何なんさ!はっきり言うさ!次の言葉を言わないユウにちょっとだけイラついた俺に……リナリーがユウの助け船を出してきた。
「…あのね、ラビ。ラビ、帰ってきてから何していたの?」
「あ?…帰ってから…コムイに報告して、風呂入って昼飯食べてここにいる……んだが?」
うん、それは間違いない。けどそれが何なんさ?全くわかんない俺にユウは苦笑してリナリーはため息をついた。
「ちょ、何?何?」
「…糞モヤシも不憫だな」
……ユウ、何気にアレンに酷くね?
「…ホント、アレンくん可哀想」
可哀想?
「い、一体何…」
「だから……寂しいのよ、アレンくん」
「…え?」
……寂しい?……いま一緒にいたじゃないさ。それなのに寂しいって……何で?
わかってない俺は何回もユウとリナリーを見ていると、リナリーが俺の頭をペシ!と本で叩いてきた。
「ちょ…リナリーι」
「もう、ラビは鈍感すぎよ。それでもアレンくんの恋人なの?!」
.