novelA
□NO.1
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「そう、アレンくんにモデルになって欲しいんだよ」
「モ…デル…ですか?」
頭にハテナマークを飛ばすアレンにコムイは指を一本立ててにこやかに言う。
「そうなんだよ〜。化学班でいろんな団服作ったんだけどやっぱり着てみないとうまく特徴掴めなくて。で、その試着をアレンくんに頼みたいんだよ」
にっこり笑うコムイにアレンは少し考えるが、すぐ横にいたリナリーからも誘いの言葉がかけられた。
「ごめんね、アレンくん。私じゃ男物着てもよくわからないみたいで……本当に簡単な試着だけだから、お願いできないかしら」
二人にお願いされてアレンは断る事が出来なかった。コクンと頷くとコムイは笑いながらアレンに抱きついた。それが前にいる二人の男を刺激しているとも知らず…
「ありがとうぉ!アレンくぅん!」
「こ、コムイさん…痛いです…」
焦るアレンに可愛いなぁ、と思っていたコムイだが、只ならぬ殺気に我を取り戻す。殺気の先には……コムイを睨み付けイノセンスを握る神田とラビがいた。いまにも飛びかかってきそうな程キレている二人にコムイは思わずアレンから離れる。
「?コムイさん?」
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