novelA
□nimble
3ページ/8ページ
無言で歩いているためか、俺たちのブーツの音がヤケに響いてアレンはキョロキョロするばかり。だからちょっとだけ軽い悪戯…
キョロキョロと横を向くアレンの耳たぶにフゥと息をかけてみる。すると…
「ひゃあ!」
ビクンと震えて俺を見るアレン。真っ赤な顔して、かぁわいー
「ラビ!何するんですか」
「んー?べっつにぃ?」
ニヤニヤ笑う俺が気に食わないのか、アレンは少しムッとして横を向く。それもまた可愛い!…でも口にするとアレン、怒るからいまは何も言わずに歩く。
そしてトイレに到着。トイレそのものにはちゃんと照明があるから暗くはない。それでも怖がりなアレンは俺をチラリと見ていた。
「あの、ラビはいいんですか?」
「んあ?あぁ、そうさねぇ…」
俺は別にトイレには用ないんだけどさ…俺の目的は……アレンへの悪戯(笑)
「とりあえず先どーぞ(笑)横にいるから」
「えっ?でも…」
モジモジするアレン。あーもー、なんでこう悪戯心を掻き立ててくるんだろうな、この子は!泣いちゃうかな?けどこんなに俺を煽るアレンにも問題があるんさ?
という事で…悪戯しちゃえ!
.