novelA

□violate
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「たまにはアレンくんもラビに優しくしてあげた方がいいわ」

「え?」

リナリーはそう言うとまたね、と言って去って行った。

リナリーの言いたい事は何となくわかったけど…中々出来ない。そんな気持ちのまま部屋に戻ると、扉をノックする音がした。

「アレン、今暇さ?部屋に入っていい?」

僕が怒っているのか顔色を伺いながらラビが扉を開けた。いつも女性にヘラヘラしていてイライラする。だから毎日喧嘩ばかりで……(まあ、僕が一方的に怒ってるんだけど)でも懲りないラビは毎日やってくる。つい手が出てしまうからだろうか、リナリーに言われたあの言葉が頭を過る。

『優しくしてあげた方がいいわ』


優しくって……どうすれば……とりあえずラビのしたい様にさせてあげればいいのかな。

「……どうぞ……」

部屋に入りたいっていうから迎えてあげたら、ラビは怖いくらいの笑顔で入ってきた。

「おっじゃまします〜」

僕より年上で頼れるお兄さんみたいなのに、たまに子供っぽくなる。それがラビの違う一面かと思うと一緒にいて楽しかった。

ラビは部屋に入ってくると直ぐにベッドに座る。そして自分の横をポンポン叩いて僕に横においで、と言う。まあ断る理由ないから横に座るとラビは肩を抱いてきた。

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