novelA
□violate
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「ラビ?」
「ん?嫌?」
嫌って言うか恥ずかしい。ラビはいつでもどこでも抱き着いてくるから……だからつい手が出てしまうんだけど。すると僕の心を読んだのか、ラビはコソッと呟いた。
「……誰もいないから……二人っきりの時はこうしていたい…」
……まあ、確かに二人だけだからいつもみたいに恥ずかしくないけど。ふぅ、とため息をついて(もちろん笑顔も忘れず)
「今だけですよ?」
と言うとラビ、物凄い笑顔で肩を抱いてきた。それだけではなく……
「触っていい?」
って……触る……?
「……どこを?」
「いろいろ!せっかく二人っきりなんだから!だから頼むさ」
「……」
………眉毛を垂らしてお願いされたら断れないじゃないですか。
「……少しだけですよ」
「やったさ!」
とか言って僕の体にラビの手が触れてきた。いつしかラビは僕の後ろにいて、後ろから抱き着いている。
ラビの左手はずっと僕の肩を抱いていて、右手がサワサワ……
初めはお腹にきてたまに動く程度。だから余り気にしてなかったら……
次には脇腹をサワサワ……く、くすぐったい!ピクンと震えてしまい、ラビの息が耳にかかる。
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