novelA
□fable
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そう思って寝たフリを決行。するとアレンはそのまま俺のすぐ横に立ったようだ。アレンの気配なら何処でもわかる……ま、愛してるからさ。当然と言えば当然。
俺が寝てると思っているアレンはただじっと俺を見ているようだ。まあ、あんまアレンの前で寝ないから仕方ないか……なんて思ってたら、ギシッとベッドのスプリングが軋み…そのままアレンが乗ってきた。
このまま一緒に寝るんさ?なんて思ってたらちょっと違うようで……
不意にアレンの手が俺の顔に伸びてきた。そしてそのまま俺の髪に触れてきて、アレンは優しく撫でてきた。
「……ラビの髪…綺麗…」
俺はアレンの方が綺麗さ……と心で呟く。するとアレンは俺の髪に……キスしてきた。いつものアレンらしくない行動に心臓が高鳴るがそれを絶対顔に出さないようにした。
俺が本当に寝てると思ったアレンは更に大胆になり…クスクス笑いながら俺の額にキスをする。そしてボソリと言われた言葉に心臓が止まるかとさえ思えた。
「………大好きですよ……ラビ」
うわ、うわぁ…ヤバい、顔に出る。いま起きたらヤバい……必死に平常心を保とうとする俺だが、それは無理のようで……
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