novelA
□costume pray
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だがラビとアレンが恋人同士と知らない人から見たら二人の仲の良さは恋人とも見えた
(はあ……しゃーない。なんとか二人を離すか…)
ラビは苦笑しながら二人の元にいく。まずアレンが気付き、次にリナリーがラビを見る。
「ラビ、ラビもご飯ですか?」
「ん、そうさ。アレンはもう終わった?」
「いえ、これからデザート食べるんです」
にっこり笑うアレンにラビも笑う。するとリナリーがアレンを見て
「私、お邪魔だからもう行くね」
と言って立ち上がった。アレンはそれに否定するが……
「ん、わりぃさリナリー。なんかコムイが寂しいよ〜なんて言ってたし、コムイんとこ行ってみた方がいいさ」
とリナリーを追い返すラビ。アレンはなんかふにおちない表情をするが、何となく察知したリナリーが笑って席から離れた。
「…どしたさ?アレン」
「……いえ、なんでも…………」
「そうさ?まあいいさ、なあアレン。食べたらちょっと部屋行っていいさ?」
少しだけ展開についていけないアレンが首を傾げるが、恋人が一緒にいたいと言われ自然と笑顔が溢れた。
「いいですよ」
「ん、サンキュ。じゃ食べたらアレンの部屋に行くからな」
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