novelA
□優しい時間
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「ありがとうございます、ラビ」
「いえいえ」
にっこり笑うラビに僕も笑う。なんか考えられないような柔らかな時間……
二人はね、僕の為にトレーニングにも付き合ってくれるんですよ、師匠
二人とも強いから、僕には身近な手本です。それにしても二人みたいに筋肉つけて一人前になりたいのに……中々つかないんですよね。たくさん食べてるのに……不思議
「モヤシ、息上がってんじゃねえ!」
「っ!ま、まだです!まだやれます!」
「ハッ、どうだか!」
イノセンスが発動してない六幻で実戦形式のトレーニング。神田とラビは全然平気なのに僕はもう………
「隙ありさ、アレン」
「わっ!」
いつしか後ろにいたラビに叩き落とされてしまった。二人は僕を見て近くにくる。
「テメェは鍛えたりん!」
「いっ…たぁ…」
パチンと六幻を鞘にしまい僕に手を差し伸べる神田。その手をとると神田は僕を立たせてくれた。
「しゃーないさ、まだまだアレンはエクソシストになったばっかだからな」
ラビが土まみれの僕の服をパンパン払ってくれる。何だかんだ言っても二人は優しい
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