novelA

□Even as for me
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「どうしたの?アレンくん」

「え?」

「悩み事?」

「………あの……リナリーは……ラビが僕を好きって……思いますか?」

「え?」

「……今日、ラビは朝からいなくて……最近そうなんですが、たまに僕から逃げるようにいなくなるのが……不安なんです」

「……」

「……ラビは本当に僕が好きなのか……わからなくて…」

しゅんとするアレンにリナリーは微笑む。

「…ラビはアレンくんが好きだよ?それは間違いないわ」

ビシッと言うリナリーにアレンはびっくりする。

「そ…ですか?」

「そうよ?ラビは確かにすぐストライクするけど、アレンくんには本当に本気よ」

「……はぁ…」

どうしてリナリーはこれほどしっかり言えるのかアレンはわからなかった。

そんなアレンにリナリーはクスクス笑う。

「でも……アレンくんがそんな事言うとは思わなかったわよ?」

「え?」

きょとんとするアレンにリナリーはまたクスクス笑い出す。

「だって……ラビはいつもアレンくんが好きでアピールしてるけど、アレンくんは素っ気ないでしょ?」

「…だ…だって…人前は恥ずかしいんです…」

所構わず抱き付くラビにアレンは怒る。

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