novelA
□Even as for me
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既に公認なのだがアレンは恥ずかしくて人前ではラビに気を許さなかった。
「そんな所もラビは好きだよ?」
「っ……」
にっこり笑うリナリーにアレンは赤くなる。
「だから大丈夫」
「……そ…ですか……」
イマイチ納得出来ないアレンだがリナリーに相談して少し気が晴れた。リナリーに礼を言って食堂を出る。すると聞き慣れた声が聞こえてきた。
「えっ……」
アレンは目の前の光景に固まっていた。そこには……
「やだぁ、ラビ」
「あはは!でも可愛いさぁ」
笑顔のラビと知らない女性ファインダーが楽しそうに笑っていた。いなくなったと思っていたラビが、女性といる。今まで好きだと言っていたラビが……
それにアレンの中の何かがキレた。ツカツカラビの元に歩き出す。
近付くとアレンに気付いたラビが満面の笑みをアレンに向ける。だがアレンは笑ってない。
「アレン?」
「……」
「どうしたんさ?」
女性の隣でラビはアレンに触れる。すると、アレンはそのラビの腕を払い除けた。
「アレン?」
不思議そうな顔をするラビにアレンはキッとラビを睨んだ。
「ラビの馬鹿!」
「……は?」
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