novelA

□Watch only me
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目の前のお菓子を口一杯に頬張り、砂糖たっぷりの紅茶を飲み干す。その無茶苦茶な行動に神田は唖然とした。

「……おい…モヤシ…」

「……うっ…」

カップをテーブルに置いたアレンは泣きそうな顔をしていて、神田は後退る。

「……何があった…」

「……かんだぁ…」

「おっ…」

突然神田の方を見たかと思えばアレンは涙を流し神田にしがみついた。余りにいつものアレンと違い神田は固まってしまう。

そんな神田に気付く事なくアレンは涙を流しながら話し出した。

「…ぼ…僕…信じていた…のに…」

「……あぁ?」

「……やっぱり僕じゃ駄目なんですか…」

「……」

すすり泣くアレンに神田はラビとの間に何かあったと悟った。また面倒臭ぇ……そう思うがこのまま放置しておくと更にややこしくなる事は経験済みである。

再びため息をついて神田は口を開いた。

「……糞兎がどうした」

「……ぅぅ……ら…ラビ…ラビ…女の人と……」

「女?」

「……女の人と……手…繋いでた……笑っていた……」

そう言って更に泣き出すアレンに神田は驚きを表した。何故なら、ラビが浮気をするとは思っていないからだ。


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