novelA

□resistance
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「なんでアレンは俺の愛をわかってくれないんさぁ!」

「………………」

馬鹿らしい……神田は顔をひきつらせながらラビを見下していた。それに気付かないラビはベラベラ話す。泣き言は何時しかアレンのノロケへと変わっていた。

「だってさぁ……アレンってマジ可愛いんさ。もう寝顔とか天使?女なんて目じゃないくらい可愛いんさぁ」

「…………」

「もうアレン可愛い!」

「………!」

ノロケるラビは気付いていないが神田は遠巻きに黒いオーラを感じていた。そして射抜くような視線も………だがすぐに消える。

「……?」

いつもなら黒いオーラの持ち主が殴り込んでくるのだが今日はそれがない。不思議に思う神田にラビが肩を掴んできた。

「聞いてさぁ、ユウ!もうアレン可愛くて可愛くて…」

「………いい加減にしろ」

また巻き込まれるのか……そんな表情を浮かべる神田にラビは気付かない。ひたすらアレンのノロケ話を繰り返し、面倒臭くなった神田はそのままラビを六幻で殴り倒した。

「ゆ……ユウちゃん…」

「……一片死んできやがれ!」

「ぎゃあああーー!」

鈍い音と共にラビの身体が宙に舞い、その場で伸びた。ヒクヒク身体をひきつらせるラビに神田は清々した表情を浮かべその場を去る。残されたラビは誰の助けもなくただその場にノビていた……



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