novelB


□Collision
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その時、食堂に足を運んで見たのは楽しそうに女性ファインダーと話すラビ。アレンと付き合っているのは周知の仲だが今でもラビは女性にモテる。アレンがいる時は滅多になびかないラビだが任務に出てアレンがいない今日は普通に女性に囲まれていた。アレンはそれを見てしまい、食堂から逃げるように走り出す。リナリーはそれを追いアレンに声を掛けた瞬間、アレンは作り笑いをした。

その笑顔にリナリーはアレンの心を読み取る。悲しいのと同じくらい嫉妬しているのだ。いま自分がアレンに何を言っても無駄なのはリナリー自身がわかっている。だからこそ、早くラビがアレンの元に来て欲しい………思わずそう願っていた。





コムイへの報告を終えた二人はその場で別れずに一緒に風呂に向かう。もちろん一緒に入るわけではないが、リナリーはアレンが心配だった。

「お風呂から出たら、ご飯食べに行こ?アレンくん」

「そうですね。僕、早くジェリーちゃんの料理が食べたいです」

先ほどみたいな作られた笑顔ではないがまだまだ表情は固い。リナリーはこのままアレンの機嫌が戻ってくれたら……そう思いながら二人で風呂場に向かう。それを見られているとは思わず………




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