novelB
□、equal
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「何怒ってるか知らないけど、俺は病人なんさ。たまには労ってくれてもおかしくないさ」
「!」
嫌みったらしく言うラビに更に苛々を募らせるアレン。持っていたフォークがバキッといとも簡単に壊れる。普段ならそれに驚くラビだが、今日は苛々してそれを見ない。それにすらアレンは反応をして怒りを爆発させた。
「貴方という人は!まるで僕が非情な人みたいな言い方ではないですか!」
「非情なんて言ってないさ!ただアレンは病人の俺の食い物を取ろうとしてるのが悪いんさ!」
「美味しい物を食べるのに病人も何もありません!」
「なっ!んな事言うのが非情なんさ!」
ドン!とテーブルを叩くラビにアレンも応戦するように叩く。そんな一触即発の二人に周りのファインダーは何時しか離れて、ヒソヒソと話していた。
「ヤバいぞ、このままでは食堂が…」
「誰か呼んで来いよ。リナリーさんとか…」
ヒソヒソと話していたファインダーを他所に二人の喧嘩は収まらない。何時しかイノセンスを発動しそうなくらいの喧嘩に発展していた。
「この……馬鹿ラビ!」
「馬鹿ってなんさ!」
ギリリリ…と歯ぎしりをしながら互いに威嚇しあう二人。そんな二人に天の囁きが聞こえてきた。
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