novelB


□………好きさ
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「アレン、好きさ」

「っ///」

俺の言葉でアレンは真っ赤になる。自分の想いを素直に口にしただけなのに………でもこれを言うとアレンは必ず、

「こ、こんな……誰かいるかも知れない所では……止めてください…」

と言ってくる。耳まで真っ赤にして言うのは反則なくらい可愛い。アレンはそんな自覚、あるんさ?


ま、アレンは天然だから……気付いてないだろうけど。でもその姿が可愛くて堪らないのを、たまには自覚して欲しいさ。優しいのはいいけど、出来れば俺にだけ優しくして欲しい。恐らく、最大級の我が儘だけど……



「でもさ、ホントの事だから……アレンに言いたいんさ」


好き

愛してる


何回も繰り返せばアレンは照れ隠しに叩いてくる。それすら可愛く思えてしまう程、俺はアレンが好きだった。

「も……僕の部屋に……行きましょう////」

「およ、アレンからのお誘いさ?」

「ば、馬鹿!」

恥ずかしくて二人きりになれる場所と言ったらこの教団にはアレンの部屋しかない(俺の部屋にはジジィがいるし、何より本やら文献ばっかで足の踏み場もない)


ニコニコと笑ってアレンと歩けば、ユウにはしまりのない顔……だと馬鹿にされた(失礼さ、ユウ)



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