novelB


□………好きさ
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でもさ、仕方ないんだけどさ。だってアレンと居られるんだから……そう考えるだけで顔が緩むのは当たり前なんさ。ユウにはきっとわかんねぇだろうな。


アレンの部屋で、一緒にベッドに座る俺達。すぐ近くにアレンの温もりがあるから、つい抱き締めてしまう。突然の事にアレンは真っ赤な顔を更に赤くして、照れ隠しのようにポカポカ叩く。アレンだから手加減はないけど、その痛みも俺しか味わえないのかと思うと痛みも半減する。

「あはは、痛いさアレン」

「もう!ラビが突然するからですよ!」

口をとんがらせて言うアレン。あぁ、めちゃくちゃ照れてるさ……


「ん、でも……こうしてアレンの温もりを感じたくて……さ」

「////バカ……」

バカ……って言いながらアレンは俺を抱き締めてくれる。ああ、なんて幸せな瞬間なんさ……


永遠なんてない事くらいわかっていても、この幸せを何時までも欲しいと望んでしまう。それもこれも、アレンだから……

「………」

「……ラビ…」

「……ん?」

俺をしっかり見つめるアレンの眼力の強さに俺は息を飲む。アレンは俺から視線を外さず、ただ俺だけを見ていた。

「……どうしたのですか?」

「?何がさ?」

「………少し、おかしいですよ、ラビ」



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