06/25の日記

22:03
後でブックに置いておこうかと思う。
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※学生パロ





昼食後で眠気が襲ってくるのか5限目になると皆揃って集中力が欠けてくる。

しかも英語なんて全くもって訳が分からない、何を言ってるんだこの先生は。
いいよどうせ私は日本から出ないんだから、だから先生日本語で授業してください。


私は頬杖をついて黒板を見ているつもりで明後日の方向を見ていた。
手元のノートは数本のミミズが這ってて消しカスはない。一応ごまかしてるつもりでシャープペンシルを持つ。

時計を見てみるとまだ15分しか経っていない。あと35分も何すればいいんだ。


先生が黒板に英字をつらつら書いてるのを横目に、廊下側に座っているラビを見てみた。
ラビはあーなるほどとか多分そんな感じのことを呟きながらノートを取っている。3色のペンを使う程大事なことがあの中にあるのか、理解し難い。

真面目に授業を受けているラビに少し腹が立ったことは本人は内緒だ。


一方自分の右斜め前に座ってる神田はすっかりご就寝。
後ろから見ても分かるくらい見事に静止している。堂々と腕をデコ枕にして眠っているというのに注意の一つもされない。あの先生は給料泥棒に確定だ。

そう思うと、私は奴のイスを蹴りつけるか奴の高く結っているワカメを引っ張ってやりたくなってきた。別に恨みはない、ただめちゃくちゃ手か足を出したいだけだ。強いて言うならば生理的な衝動。


他にもどうやって奴をボッコボコのボロボロのへなへなにさせてやろうかと考えてみると溢れるわ溢れ出すわ、捻ったままの蛇口から出てくる水のようだ。

そしてふと見た黒板に分かる単語が目に入り、思いついたままにノートに書いてみた。


"Kill Yu."


そう、結論はこれだ。
私は少し吹き出しそうになるのを抑える。
仮にyouであっても口に出せば絶対奴が反応するのを簡単に想像出来る。その単純さがポイント。

それから私はkillを眺めている内に別の単語が浮かんできたので、それも下になんとなく書いてみた。


"Kiss Yu."


LとSを換えるだけでえらい違いになる、恋と変のように。
でもちょっと馬鹿馬鹿しすぎるな、と私は自分を嘲ておいた。

再び時計を見ると残り5分。先生は私に関係なくずっと喋り書き続けていた。





『神田〜移動教室だぞ〜。起きろ〜』


そう言いながらガンッとイスを蹴りつけてやった。


「…テメェ…」

『寝る方が悪い』


神田がギロリと睨んできたけど、腕に押し付けてたデコが赤くなってることに鼻で笑っておいた。神田が舌打ちする。

神田がダルそうに次の授業の教材を鞄から取り出す際、私は片付けてないそのままな奴の机を見た。
机に広げられたノート、こちらも見事に白紙…と思ったが、予想外なことに私は目を丸めた。


ノートにポツンと並んで書かれている、Killと私の名前。しかも私の名前はもう一つあった。


『プッ…はは』


私は耐え切れずに吹き出して笑った。
神田は「は?」と自分を引いた目で見てたのでワカメを引っ張ってやった。ざまぁ。





なんだ、私と奴の思考回路は同じか。

自分を馬鹿だと認めたも当然だけど、妙に嬉しくなった。


そしてその後はブチ切れた神田と次の教室まで追いかけっこ。





広げられたままのノート、Killの下に小さく並んでいた、Kissと私の名前を見たラビはニタニタと笑っていた。





「LをSへ変換」




















ヒロインをアレンに置き換えてもう一度読んでみてください!すごい違和感!





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