学園アリス

琉架×蛍『写真』
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就寝時間も過ぎた夜中にもかかわらず、明かりを灯している部屋があった。


今井蛍の部屋


眠れず、道でであったうさぎと一緒に木の上からその窓を眺めている少年がひとり

「あの部屋は…」


琉架はそう呟き、微笑んだ。


しばらく風に当たりながら景色を眺めていると、腕の中のうさぎが眠たそうにウトウトしてきた。


「もう寝ようか」


やさしくささやいて木から降り、うさぎを小屋に連れて行って、自分も部屋に戻ろうと廊下を歩く。


すると、暗い廊下に並ぶドアの一つから、光が漏れているのに気づく。


部屋のプレートには“今井蛍”の文字が。


「やっぱり…」


琉架は、蛍の顔が見たくなり、ドアをノックした。


…返事はない


「はいりまー…す…」


と、子声でいいながらドアを開けると、其処には倒れている蛍の姿が…


「…!!蛍ッッ?!」


驚いて近づくと、蛍はスースーと寝息を立てていた。


「っ…もー…蛍。」


おそらく作業の途中で眠ってしまったのだろう。

床には設計図や部品が散らばっていた。






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