ケロロ軍曹
□サブ夏『飛行機雲』♯相互記念♯
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いつもと違う髪をある人に見てもらいたくて
屋上への階段を静かに上がり、そこにいるであろう人のもとへ急ぐ夏美。
(びっくりするかな…w)
なんて、イタズラ心をもって。
そして、いつもサブローが寝ている場所への梯子をそっと登ると
そこには予想どうり、サブローの姿が。
「サブロー先輩ッw」
空を眺めていたサブローに急に声をかけると
「わッ?!…夏美ちゃん?…どうして此処に…」
と驚いたようだ。
「えへへ…なんとなく、此処にいる気がして」
夏美は、サブローのそばに足を進めた。
「びっくりしました?」
ストンと隣に座り、無垢な笑顔を向ける。
「そりゃ、びっくりしたよ」
大げさに胸を落ち着けるフリをするサブロー。
「だったら成功ですw」
夏美は、ガッツポーズをして見せた。
「で。どうしたの?」
サブローが夏美の目を見て訪ねる。
「先輩が上がって行くの見て、着いて…」
『着ちゃいました…///』と恥ずかしそうに小さな声で言った。
目が合ったことに照れて、赤くなる顔を下に向ける。
「飛行機雲が見たくて…」
小声で言ったサブローに、顔を向ける。
「…飛行機雲…ですか?」
今は、空に飛行機雲は見当たらない。
「うん。でも、今日は見れないかな…」
サブローが残念そうに言うと、夏美が空を見上げて
「待ってみましょ…?」
と言った。
「なんだか、私も見たくなっちゃいました。だから…」
サブローは、クスっと笑う
そして、体を起こして夏美を見た。
「じゃぁ、待ってみよっか」
「はいっw」
サブローは、夏美の笑顔に少し頬を赤くした。
もちろん、夏美は気付いていない。