人類最母の人間最優
□始
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『今日は平和ですねぇ…』
のんびりと紅茶を啜る。
最近、争いが多くなっている。
久々の休日である。
だが、この平和はすぐに打ち破られる。
ドタドタドタ…バンッ
「紫苑!また争いだ!」
『あらあら…またですか、蘇芳』
「なんか物騒な実験やってるらしくてな…
噂によれば、異世界転送装置とか作ってる
らしい。」
『異世界転送装置、ですか…
全員あちらにいますか?』
「ああ。もう待機させてある。」
『そうですか。それでは行きましょう。』
「おう。」
「あっ!紫苑姉だ!」
浅葱が私たちに気付いたようです。
「お〜い、紫苑姉〜!」
そして、萌黄が手を振ってきます。
…可愛いですわ。←(可愛いもの好き。)
「やっと来た!早く突撃したいわー」
朽葉は早く乗り込みたくて仕方ないみたい
ですわ…
「ごめんなさいね、紫苑。私達じゃどうにも
出来なくて…」
木賊は申し訳なさそうに謝る。
全然いいですのに…
「雑魚は仕留めておきました。」
香は淡々と報告する。さすが香ですね。
『皆、ありがとうございます。お疲れ様
です。もう少し頑張ってくださいね。』
「「うん!頑張るねー!」」
浅葱と萌黄は元気に返事し、その他も頷く。
『では、行きましょう!』
そして、乗り込んだ。
どんどん殺していく。
「やたら数が多い、なっ」
『まったくです……あそこですね。』
ギィィィィ
「はははははははははは!!!!!来たか!!!!」
『ええ、あなたを殺しに来ました。』
「それは無理だな!!!なぜならお前は…
異世界に行ってもらうからだ!!!!!」
そう言って、スイッチを押した。
『!!!!!!』
何かに吸い込まれるような感覚。
そして、私は――
「「「「「「紫苑姉!/紫苑ちゃん/紫苑!!!」」」」」」
皆の声を聞いたのを最後に、どこかに
吸い込まれていった。
―ああ。皆。私はどうなるのでしょう。
異世界に行ってしまうのでしょうか。
あら…なんだか…意識、が――
そして、私の意識は途切れた。
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