人類最母の人間最優
□事
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―ある日―
不意に、懐かしい気配を感じた。
『…!!!この気配はもしかして…!!』
いつもなら家に裏世界の身内兼息子or娘が
遊びに来るのだが、今日はたまたま来て
いなかった。
つまり、家に私1人。
ここは潤の家でもあるのだけれど、潤は仕事で
忙しい。
『蘇芳、浅葱、萌黄、朽葉、木賊、香…』
今も確かに気配を感じる。
『…行きましょうか。』
一応潤に手紙を残しておいた。
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潤へ
少し出かけてきます。
すぐ戻ります。
母さんより
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『これでいいでしょう。
では、行ってきます。』
そして、私は外に出た。
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