人類最母の人間最優

□再
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懐かしい仲間との再会。




どうやら、私は案外寂しかったらしい。




こんなに、満たされる。




『ここですよ。少し待っていてください。』




家の鍵を取り出し、ガチャリと開ける。




『ただいま』




ドタドタッ




「母さんっ」



潤が出てきた。




あれ?どうしたのでしょうか。




『どうしたんですか?潤』




「遅いっ!心配したんだからな…って、その
怪我はどうした?」





『いえ、たいしたことはありませんよ。』




「いいから見せてみろ」



ぐいっと腕を引かれ、傷を見られる。




『ちょ、潤?』




「この傷はどうしたんだ」



ん?心なしか声が低いような…




『え、ええと…あの…』



私は目を逸らす。



「……………」




無言の圧力。




『…はあ。分かりました。話しますよ。けど、
この話を聞いた後外に出るのは禁止です。
分かりました?』




そうして、私はつい先ほどの出来事を話し始めた。




『というわけです。まったく、油断しました』




「…」



潤が黙って立ち上がる。




『…潤』




「だって!母さんが!!」




『いいんですよ。私は無事ですから。ね?』




「…しょうがねえな。」




『では、連れてきますね』





…ちょっと待たせすぎましたか…




『すいません、お待たせしました。』



「邪魔する。」



「「おっじゃましまーす!」」




「邪魔すんでー」




「お邪魔しますね。」




「…お邪魔します」





そうして、順番に家に入っていった。







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