中編

□零崎曲織の人間輪廻
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(設定は零崎曲織の人間最好と同じです。)









―廃ビル―




今日、私達は報復に来ていた。




とある組織が零崎一賊に喧嘩を売ってきたのだ。





相手は弱かった。




けど…




『やたらと数が多いんだよねっ…!』




次から次へと飛びかかってくる。





私も曲弦糸で対抗するがきりがない。





「まったくっちゃねぇ…!」





数メートル先で軋識が戦っている。






『っもう!!』





喰(クイッ)と振り上げ、終(ツイッ)と振り下ろす。




ブシャァァァッ



後ろにいる男の首が切断され、血が噴き出す。




ここで《矩形狂乱》を使えたらいいのだが、
今丁度メンテナンス中。




喰っ終っ喰っ終っ喰っ終っ喰っ終っ喰っ終っ



周りにバラバラの死体が増えていく。




1段落したところで、ふと軋識を見る。





すると、軋識の後ろに男が襲いかかっていた。


軋識は気付いていない。




『っ危ない!!』




私はまた腕を喰っと振り上げ、終っと振り下ろす。




ブシャッ




「…!!!曲織っ!!!」




気が付けば、私の胸にナイフが突き刺さっていた。




『が…はっ』




どうやら、いつの間にか後ろに回られていた
らしい。




「ちっ…曲織っ!!!!!」




軋識が私の後ろにいる男を殴り殺した。



ぐしゃっ




『あー…油断、したな…』




軋識がすぐにナイフを抜いて、抱きしめる。




「曲織…!!《ドクター》を…!!」




『…もう、いい、よ。軋、識。』



「でも!!」




『大、丈夫。軋識の、せいじゃ、ない。
私、が、油断して、たのが、悪かったから。

皆、に、「今までありがとう。大好きだよ」
って、伝え、て?…ぐっ』



「!ああ。伝える、伝えるから…!!もう
喋るな…!」




『ふ、ふ。それは、無理、ってもん、でしょ。

軋識、今まで、ありがと。

私、最後、まで、幸せだった。



愛してる、よ―――』




「っ!!曲織!!!!!!!!」



最後に、

―もうちょっとだけ、生きていたかったかな。


なんて思って、私の意識は闇に沈んだ。









P.1 完







――――――

本当にありがとうございました!








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