中編
□零崎曲織の人間輪廻
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――…ここはどこだろう。
辺り一面闇。
闇、闇、闇、やみ、ヤミ…
闇しかなかった。
――…軋識…
最後に悲しませちゃったな。
――…ごめんね。
先に死んでしまった。
――ありがとう…
私を愛してくれてありがとう。
もっと軋識と、皆と一緒にいたかった。
――…けど、もう―――
無理かな。
神様、お願いです。
もう一度――軋識に、皆に会わせてください。
――もう一度、幸せをください――
そう願った瞬間、辺りが光に包まれ、私は
意識を失った。
P2 完
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