短編

□相互記念!
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「はーい、私達!」


「ダブル優希でぇ〜す!」

いっえーい! だってさ、同じ名前なんだし、嬉しくならないわけないよね!
というよりさ。


「私、連載終わったんだけど」


「あー、そっか。
 けどま、いいんじゃない?」


え、良くないし。
しかも私、これからも活躍あるのに、連載終わってるし。


「今度姪っ子連載で、雷門コーチで出なきゃいけないし・・・」


「あれ、エピローグでゴッドエデンに居なかった?」


首を少し曲げて、確かめるように聞かれた。
まあ居たけどさ。


「居たけど・・・!
 そのあと結局明王に戻れって言われて、コーチになっちゃう訳」


うんうん、自分の未来言っちゃってるけど、気にしなーい。
というより、分かりにくくない? ダブル優希って・・・。


「あ、優希じゃ分かりにくいから、私の事は ゆきでいいよ」


「それじゃあ私はゆうきで」


ややこしいので、平仮名表記許してください。
あれ、なんかちびっこいの居るけど。


「ゆき、それ誰?」


私が指をさして言う。
そのちびっ子はこちらをふり返り、不機嫌そうに言った。


「来栖翔だ!
 お前、覚えてろよ!」


「なんだ、翔か。
 ゆきと幸せになるのか〜」


「じゃあ、ゆうきちゃん。
 そのモヒカン誰?」


少し笑いながら言ったゆき。
コイツ、私の連載読んどいて・・・!


「あ?
 俺は不動明王だ」


「ゆ、ゆうきがこんな奴と・・・!?」


「あー、はい。
 結婚しますよ」


「ハッ」


お、明王、勝ち誇った笑み。
翔、悔しがってるし。
まぁ、私と翔が結婚するのは無理だと言うことで。


「大好きだったんでしょ?
 過去形なんだから、しっかりゆき確保しとかなきゃ。
 トキヤに取られるよ〜?」


「なッ!
 か、確保ってなんだよ!」


「顔真っ赤にして言っても意味ねぇぜ?
 まぁ、俺はゆうきを幸せにしたけどな」


頬にキスをされる。
なんかすっごく幸せ。
って、あれ? なんか忘れてるような・・・。


「って、自己紹介してないじゃん!」


「あー、それじゃあ私から!
 ゆき事、朔良優希!(さくらゆき)
 星空の店で連載やってるよ!」


「で、私がゆうきの櫻井優希!(さくらいゆうき)
 ここではおなじみの元トリッパー!」


うんうん、私はおなじみだよね!
というか翔と明王が睨みあってるし。


「お前には、朔良がいんだろ。
 いい加減、ゆうきは諦めろ。
 ゆうきは俺のもんだ」


「ちげぇ!
 ゆうきは誰のものでもねぇ!
 ゆうきはゆうきだ!」


ちょ、私のことで言いあってるし。
というより、ゆきを取り合ってほしいんだけどな。


「違う! ゆうきちゃんは私のだよ!」


えぇぇええええ!
ちょ、いきなり爆弾発言来ちゃったよ!
というより、私空気じゃない!?


「あれ、そろそろ時間じゃん。
 もう帰るよ」


「え、もうゆうきちゃん帰っちゃうの?
 折角友達になれたのに・・・」


もちろん、私は元トリッパーだからって、トリップは出来るよ。
二人でも余裕さ!


「時間だからね。
 ゆきが私の物だって言ってくれて、嬉しかったよ!」


「おい、ゆうきは俺のもんだ!」


って、明王!
いきな、り・・・。


「っふ。俺の物だろ?
 お前は」


「う、うん・・・」


キスするのは不意打ちだって!
二人とも吃驚してるし。


「それじゃあ、私達は行くけど。
 翔、恋愛禁止だからって、奥手になんなよ!」


「う、煩い!
 分かってる!」


「じゃーね!」


そして私たちはいつもの明るい光に包まれ、元の世界に戻った。
あー、翔とゆき。
幸せになるといいな。



相互記念!




はい、蜜蜂様のゆきちゃんとコラボさせて頂きましたw
何と言う落ちがないww
このままエンドレスで書けるような気がしてたよw
あと、口調が行方不明☆
蜜蜂様、どうでしたでしょうか?
2012/1/18

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