短編
□隣の席のキミ
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今日も、いつも通りの朝。
並盛中学校への道をぼーっとしながら歩く。
『…今日は確か…席替えだったよーな?』
ってか今の隣の席誰だったけ。…まあいいや。
田中くん(仮)にしとこう。
私に覚えられてないなんてよっぽど影が
薄いんだな、田中くん(仮)。
気が付くと、校門の目の前。
ぽんっ
誰かが肩に手を置いた。
「よっ、新崎(ニイザキ)!おはようなのな!」
『やー、おはよう。山本くん。今日も爽やか
だね。まぶしいよ。』
「?そうかー?」
くそう。この天然め。
だけど、なんだか憎めない。
何なんだろう、この感情は――?
『…じゃ、また教室で。』
「おう、また後でなー」
いつの間にか靴箱の前に来ていて、私は
山本くんと別れた。
『…まあ、いっか。』
そう言って、私は教室に向かった。
→(まだ続きます!)