烏の群れの中で

□バレーを辞めました。
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「わざと怪我させたって気づかないのかな」
「気づかないよ、ななしってバレーの事しか考えてないし」
「でも、いつまでも辞めてくれないのは厄介」


『な、んで……』


この日、私はバレーを辞めた。
中学、最後の試合の1か月前の事だった。


自分で言うのはあれだけど、
私はそれなりに強かった。
…この頃は本当にプロの選手になりたいってそう思ってた。

けど…
あの時、あの言葉を聞いてしまった私は
もうコートに立てなくなった。


『私、もうバレーやらない。』


すべての推薦を蹴って進学したのが烏野高校。
もう一度バレーと向き合うなんて考えていなかったあの頃。


『入部希望者、4名ですかー』


サポート側でもバレーに関わっている今
私を変えてくれたのはあの頃も今も、あなたです。

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