烏の群れの中で

□部員の小話
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青城との試合の帰り道、
ななしと大地が分かれた後の事。

「ごんべ先輩ってバレーやってたんですか?」
「本当に日向は小さな巨人しか興味無いんだな」

日向からななしの事を聞かれた。

「ごんべななしと言ったら女子バレーじゃ有名だったんだぞ!」

田中がななしの経歴を説明してくれる。

中学時代、WSとして有名だったななし。
高校ではユースに入るだろうと、誰もが思っていたんだと思う。
けど、中学3年の夏の大会に欠場。
そのままバレーを辞めた。

怪我をしたと噂で聞いた。
それが本当かはわらないし、ななし自身話そうとしないから聞いていない。

「そんな選手が何で烏野のしかもマネージャーに?」

影山の頭にハテナがたくさん浮かんでいる。

「さあなー、大地なら知ってるんじゃないかな」
「キャプテンがですか!?」
「あの二人、同じ中学出身だかんなー」
「おおおおお!」

何で日向のテンションが上がってるんだろう。

「まあ、ななしは天才ってやつなんだよなー、羨ましい。」
「天才…ウラヤマシイ…!!」
「ななしや影山も天才だけど、あいつも同じ天才なんだよなー」
「あいつって…これから戻ってくる人ですか?」

そう、もうすぐあいつが戻ってくる。

またみんなが揃って、
一年の新戦力も加わって、
その戦力をちゃんと使えたら…
今度こそ、全国が。

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