烏の群れの中で
□レシーブ教えてください！
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「旭さんは？？戻ってますか？」
部活禁止が解けて部活に顔を出した西谷。
「……いや」
「―――あの根性無し…！！」
「ノヤ！エースをそんな風に言うんじゃねえ！」
旭さんが戻ってきていないということで西谷の感情が高ぶる。
「前にも言った通り、旭さんが戻んないなら俺も戻んねえ！！」
バアン！！と勢い良く扉を閉めて出て行ってしまう。
「？？なんすか？」
「悪い…西谷とウチのエースの間にはちょっと問題が生じていていてだな…」
『…あ、すがさっ―』
「レシーブ教えてください！！」
「「！？」」
日向がいつの間にか西谷を追っかけていたらしい。
みんなでこそこそ覘くことに。
「だってリベロは小さいからやるポジションじゃなくて、レシーブが上手いからやれるポジションでしょ？あっですよねっ？」
この前の練習試合が日向にはいい刺激になったみたいで良かった。
レシーブが大事だってちゃんと解っている。
「だからレシーブ教えてください！！西谷先輩！！」
先輩、という言葉が効いたのか
日向にレシーブを教えるということで練習には参加してくれることに。
『…とりあえず、良かったですね』
「まあな。」
「そういえば、さっき俺に何か言おうとした？」
『あっ、いえ。もう大丈夫です』
だって、スガさん暗い顔してたんですもん。
一人で責任感じることないですよ。