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□不純な動機
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ただひたすらにバレーをする彼が、
こんなにもカッコイイんだと思ったのは
初めて試合をみた時だった。


『大地ー』
「どうした?」
『次はいつ試合ですか。』
「なんだ、また見に行くのか」
『だって、楽しいんだもん』


バレー部でもないのに
練習試合も含めてみたいという人は変わっているらしい。


けど、大地の真剣な顔、喜んでいる顔、悔しがっている顔……
全部が見れるのがバレーの試合なんだよ。


「試合なら明後日、青葉城西とあるけど」
『青西!? 及川、岩泉コンビか……』
「お前そろそろマネージャーになったらどうだ?」
『マネージャーかあ……』


確かにマネージャーになれば
堂々と大地の勇姿をみれるけど…
こんな不純な動機でやってもいいんだろうか。


「いいんじゃないか?」
『え、何が?』
「今ななしが考えてることに対しての返事」
『はっ?へっ?!』
「ななしがマネやってくれると、俺も色々助かるんだが。」
『え?…え?』

待って頭がついていかない。
つまり、これはどういうことですか。

「結構大変なんだよね、悪い虫がつかないように見てるの。だから傍にいてほしいんだよね」
『わ、悪い虫なんかつかないよ!私は大地しかっ!あっ///』
「だろうな」


クスクスと笑う大地は意地悪だ。


「で、マネは?」
『や、やりますっ』


不純な動機でやることにしましたが、
これは大地が悪いということにする。

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