忘れ物(文)
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『おい、大丈夫かアラジン』
「喉がカラカラだよー玲央」
しばらく歩いた
最初は、元気に自分のことやウーゴくんのことを嬉々として話していたアラジンも今では見る影もない
多分アラジンはあれだ、マラソン大会とかで最初っから全速力で走って途中でガス欠するタイプだと俺は思った
『ん?』
少し行ったところに昔使われていたのであろう建物があった
そこには何人かの人がいるようだ
ラッキー
しかもあれは、盗賊団とみた襲っても何か言われることはない
『アラジン、あそこの人に水と食料を分けて貰って来てくれないか?』
「わかったよ」
俺が行くと間違いなく警戒される
でも、アラジンは子供なのでそうそう警戒されないだろう
違う意味で色々ヤバイけど
ファイトだアラジン!!お前ならできる!!
何かあったら、アレだから物陰で見てますかね
玲央は、盗賊たちから死角になっている建物の外に隠れた
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