エース×ルフィ

□向日葵な弟*
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エニエス・ロビーでの戦いから数日後、

ガープやらといろいろ来客が訪れたが、

ようやく麦わらの一味に心休まる日が訪れた。




・・・・・はずなのだが



「ルフィ!しばらくは本当にお小遣いないからね!!」

ルフィにはそんな日は来なかった。
今日もナミの怒号が飛ぶ。

「いいじゃねェか。みんな楽しんだんだからよ」
「いいわけないでしょ!!1億ベリーよ!1億ベリー!!」

まあ、皆様ご存知の通り1億ベリーはバーベQに使われてしまった。

それから今日に至るまでナミの怒りが収まることはなかった。

「あの一億ベリーがあれば新しい家具だって買えたのよ!!」
「言っとくけどな!おれが船長だぞ!!」
「何?何か私に文句あるわけ?」
「・・・・・・・・無いです」

文句どころかもはや船長としても威厳もない。


ロビンが見かねてナミをなだめにやってくる。

「まあまあ、じゃあ今日も掘り出し物探しに行きましょ」
「そうね。前もいい燭台があったし、また何かあるかしら」

そこでナミがあることに気付く。

「あれ?ほかの皆は?ゾロは?サンジ君は?」

ロビン越しにナミは小屋の中を見渡すがいるのはロビンとルフィのみ。
ナミの反応にロビンは少し驚き、その後くすくすと笑う。

「あなたが怒っている間に皆出かけていったわ。ゾロは刀が〜とか言ってたわね」
「え!そうなの!?」

その事実にナミは少し顔を赤らめる。

が、そんな可愛らしい表情もつかの間。
今度はどこかの主婦のような目つきになる。

「ロビン!いいのを探しに行くわよ!付き合って」
「ええ」

ナミは部屋彼出ていこうとするが突如足を止め、ルフィのほうに振り返る。

「ルフィ。あんたここにいなさいよ!」
「ええ!?」
「私のミカンの木もあるの!しっかり留守番しててね!」
「いやだ!おれも出かけてくる!」

ルフィは出入り口に向かうがそこにいたナミに押し返される。

「アンタまだ一応ケガ人でしょ。それに街をほっつき歩いてまたお金使うことになったりしたらいやよ!」
「一番言いてェとこお金だろ」
「まあいいから!留守番頼むわよ!」

そしてナミはルフィの目の前で扉を閉めた。


「ちぇ」

ルフィは不満そうに扉に凭れる。


突然、凭れていた扉が開く。

「うわっ!!」

それによってルフィはバランスを崩す。




しかし地面に倒れることはなかった。

何かがしっかりルフィの体を受け止め、支えている。

「ん?」

ルフィは自分を支えているモノを見上げる。
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