黒狼
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『んぁ〜!着いた〜!』
村を出て早1週間。
リンドブルムで旅費を稼いで着いたのは、アレクサンドリア。
リンドブルムとはまた違った凄さがある。
例えば、アレクサンドリア兵の奇抜さ。
ハイレグでよく歩けるな・・・
『とりあえず宿行って、それから仕事探すか。』
お金も残り1000ギル切ってるし・・・
チリンチリン
『すいませ〜ん。』
「はいはい。おや?女の子1人?」
『えぇ。』
「そりゃ珍しいねぇ。ほい、部屋の鍵だ。」
『ありがとう、おじさん。あ、あの、この街で臨時で働けるようなとこありますかね?少し旅費を増やしたいんで・・・』
「んー・・・そうだな・・・。お嬢ちゃん、腕はたつかい?」
『それなりには。』
「だったら、武術大会に出るといい。」
『武術大会?』
そういえば、街の人達が話してたな。
「おう。3日後、城で開かれるんだ。なんでも、優勝すれば賞金50万ギル貰えるみてぇだ。」
なんていい話!
『それどうやったら出れますか?!』
「城の門番に言えばいいらしいぞ?」
『分かりました!今行ってきます!』
ダッシュで城門に行けば、見た目も強そうな人が並んでた。
〔うわ〜、この人いかついな・・・。あ、あの人筋肉ヤバ!〕
なんて思っているうちに順番が来る。
「名前は?」
『アヤカです。』
「名字は?」
・・・名字?
え?
何それ。
「早く言いなさい。」
『〔と、とりあえず村の名前でいいか?〕ビスティアです。』
「アヤカ・ビスティアですね。エントリー完了しました。3日後、このチケットを持って城に来て下さい。分かりましたね?」
『はい。分かりました。』
3日後か。
それまではモンスター狩ってやりくりするしかないか・・・
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