黒狼

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―3日後―


「うらぁっ!」

『おぉっと。』


絶賛バトル中。
4人1グループとなり、1人が勝ち抜いたら他の勝ち抜いた者同士でバトル。
至って簡単なトーナメント方式だ。


「こんの小娘、ちょこまか動きよって・・・!」

『はいはい、もう終わりにしよーか。』


ドスッ


「うっ・・・!」

「勝者、アヤカ・ビスティア!」

〔呆気な〜〕


かれこれ5試合制したアヤカ。
残るはあと1試合。


〔優勝するしかないよな!〕


試合が終わり一息ついている彼女を見つめる者が1名。


「あの子・・・」

















“「いよいよファイナルマッチだぁ!」”


ワァァァァ!


『ひゃ〜!すっごい人・・・』


やはりファイナルマッチ。
今までの試合とは比べ物にならない程の観客がいる。
さらには、


〔女王陛下とガーネット姫も観てる・・・〕


そう。
誰よりも高い場所からこのバトルを見ているこの国の最重要人物とその娘。


〔って、似てなさすぎでしょ?!


おそらく自分とあまり歳の離れていないガーネットはそりゃもう美人。
お嫁さんにしたいくらい←
それに対してブラネ女王は象お、ゲフンゲフン!


“「果たして優勝するのは誰だ?!優勝者候補のヒャムか?!それとも大穴のアヤカか?!」”


あ、一応注目はされてたんだ?


“「レディ、ファイッ!」”


途端に、こっちに向かってくる男2人。
って、


『もう1人残ってるよね?!』


ほら、あそこで悠々とこっち見てる!
えっと、ヒャムって人!


「先にてめえをぶっ潰す!」

「その方が勝率も上がるしな!」


振り下ろされる斧と剣。
・・・うん。
当たったら首飛ぶわ、これ。


『まったく、』


ヒョイッ


『女の子相手に、』


ドスッ


「グハッ・・・!」

『二人がかりは無いんじゃない?』


ガンッ


「ブッ・・・!」


1人目は鳩尾に蹴を入れ、もう1人は剣の柄で殴り倒した。






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