V i o l e t !

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囚人達との5対5のバトルは、現在二勝一敗。
四勝すればこちらの勝ちとなる。


「それじゃあ、次の問題を出してもらおうか!」

「いいわ。」


その途端に女性の手錠が外れ、マントも自ら取った。
桃色のツインテールが現れる。


『可愛いっ』

「…お前馬鹿だろ。」

「レオリオと同類だな。」


ん?レオリオの肩がふるふると震えている。
不気味な笑い声……って、私これと同類?


『そ、そんな……私がこいつと…っ』

「わあ!ハンナが落ち込んでる!」

「うわー、同類だなんて最悪ー。」

「な、ハンナ、そんなつもりでは…!」


知ってましたか、私レオリオと5つも違うんだよ。


「…何かあっちで一人故障してるけど?」

「あぁ、たぶん大丈夫だ。」


こんな会話があちらから聞こえてきた。
だいじょばないです、はい。


「それじゃあ、次はあたしが男か女かを賭けてもらうわ。」

「え、え?」

「どうしたの?何か問題でもある?」

「い、いやっ」


うっわ、難しい。女に見えるけどなー…
レオリオの事だから単純に裏かいて男って答えるかな?


「構わねえけどよー。もし俺が外れた場合、どうやってそれを証明する気だ?」

「そうねー…貴方の気の済むまで、存分に調べてもらっていいわ。このあたしの身体をね?」


……あ、これは作戦ですね。


「レオリオの奴、男に賭けるな。」

「うん。」

『Me too.』


あ、さっきの英語は私もって意味ですよー。


「え、何で?」

『……知らないほうが宜しいかと。』


ゴンは純粋だからほんと可愛いよね。
何で?とか。


「よし、男のほうに10時間!!」

『ぎゃっ』


予想通り、レオリオは男の方へ10時間。
女性に見える人は、黒くニヒルに笑った。


「やっぱり…っ」

「あんのスケベ親父!」

『…あんなのが私と同類かー。あは…っ』


クラピカ、さっきの言葉早く取り消して。


「え?何で分かったの?」


もう、この子純粋すぎるでしょ。可愛い。


「残念ねー、私は女よ。」


は ず れ た 。
当たり前だけどね。

ちょっと、私絶対勝たなきゃいけないじゃん。


「そ、それは本当か?」

「じゃあ…確かめてみる?」

「も、もも勿論だとも…っ!」


あ、ちょ、ゴンくん見ないでおいて、寝て。
これではっきりした。同類ではない。

しばらくすると、にんまり顔のレオリオが見えた。


「あーあ。」

『うっわ、ひいたー。』

「見るに耐えない光景…」


ゴンはぽかーんとして見ていた。


『クラピカ、同類は訂正して。』

「…勿論だ。」

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