V i o l e t !

□11
2ページ/3ページ



「あと一分…」


ピーっと音がして扉が開く。
一番にゴンが飛び出した。

はー、やっと出れた。


.


足元のタイルが崩れるわ、大きな石に追い詰められるわ、道を間違えるわ。
散々な目にあって、ようやく1つの部屋へ辿り着いた。


『扉を開けるか開けないか、か。』


当然○だろうと思い、全員がボタンを押す。
結果、○5×1。あれ、1?

早速レオリオがトンパに掴みかかった。

またか、飽きたんだけど。


「ごめん!俺が間違ったんだ!」

「ん?ああ、何だゴンか…」


あれ、ゴンだったの?


「ちゃんと謝ってもらおうか。」

「疑われるような事すっからだろ!?」

「誰のせいで50時間も足止めされたと思ってんだ?」


どうこうしている間に、扉を開いた。
壁にある女性の像が見えた。


『先に行こうよ、もうすぐじゃない?』

「え?」


レオリオとトンパの対決は呆気なく終了し、全員が扉を進んだ。
全く、何だったんだか。


「えーと、ここが最終の分岐点です。準備はいいですか。」


○か×で決めるらしい。


「心の準備か?OKに決まってるぜ!」


ピッとボタンを押し、結果が現れた。
×が一人いたが、そんなことにつっこんでいる暇はない。

説明を聞くと、6人でいけるが長く困難な道と、4人しかいけない短い道があるらしい。
長い道は最低でも45時間、短い道は3分らしい。


『短い方しか、無いよね。』

「ああ。」


残り時間は約1時間。
ゴンは長い方を選ぶと宣言しているが、それじゃあ合格は程遠い。

全員であれこれ言いあっているうちに、後ろから何かが落とされた。


『っ!』


常備されてあった武器で私を狙ったらしい。
床には深い爪あとがあった。


「おい、きたねえぞ!!」


そうは言うが、レオリオも対抗して傍にある武器をとった。
二人の惨めな争いが続いた。


「もう、殺るしかないみたいだな。」


はあ、ハンター試験って大変。

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ