中編

□第九話
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そしてそこに着くと彼は懐と何かの袋の中から四角い何か、太めの糸が付いている物を取り出す。
俺には正体がわからないものをまたいくつか取り出して地面に置いたりしている。
手伝える事が無いので俺はそれをただ見詰めるだけ。

だが途中でこれ持ってて下さいねー。と言われて鋼線のような物を三本ほど渡される。
私が言うまで手を離さないで下さいよ?と前置いてからさっき取り出していた四角い物から伸びている糸に火を持っていく。

「火ぃ点火したらダッシュで私に付いてきて下さい。で、それは良いって言うまで離さないで下さい。」

箱の正体がわかった。


爆弾だ。多分。


程度は知らないがダッシュで付いて来いって事はそれなりに威力があるのだろう。
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